生命保険の特約って何?主婦が絶対知っておきたい特約の基本と選び方

主婦の生命保険の特約

生命保険の特約って何?主婦が絶対知っておきたい特約の基本と選び方

生命保険の加入検討時によく目にする「特約」は実に多種多様なものが用意されていて中身も複雑なため難解に思われがちです。

しかしその内容を理解して活用すれば安価で便利なものも多いため、自分や家族に必要か否かの判断のために知識を身に着けておきたいもの。

本記事ではわかりやすく特約の基礎的な内容や注意点等を解説致します。

さらに、定期保険特約や先進医療特約などよく耳にする特約も本当に必要なのか否かも見ていきましょう。

特約って何?特約の意義と主契約との違い

生命保険に悩む主婦

そもそも特約って何なの?私たち主婦にも必要なの?

保険に加入するときには主契約という言葉を耳にすることがあると思いますが、ここでは基本的な言葉の意味と、そして特約をつける意味について解説します。

主契約と特約の違いって知ってる?

主婦 生命保険 特約

保険というのは基本的に2つの契約から出来ているものなのですが、その2つの契約の名称は主契約と特約なのです。

主契約というのは、例えば死亡保険であった場合には契約者が亡くなったときに保険金をもらうことが出来るというのが基本的な契約となっており、この死亡した時に保険金がもらえるという部分が主契約となるのです。

しかし、自分が亡くなってしまうこと以外にも、がんや生活習慣病などの病気、あるいは災害などの時のために、保険を備えておきたいと考えている人も現代では非常に多いと思います。

そのような考えられるいろいろな危険に備えておきたい時に出てくるのが特約となります。

亡くなった時だけに保険金をもらうことが出来るという主契約に加えて、特定の病気になったときや入院した時などに給付金をもらうことが出来るようになる特約など様々な種類があり、あらゆる危険に対処出来るようになっています。

特約は主契約を補うために存在する

収入保障保険 女性 葬儀

なぜ特約を付けるのかといえば、それは主契約だけではあらゆる事態に対処することが出来ないからなのです。

死亡保険に加入していれば死亡した時には保険金をもらうことが出来るため、死亡という問題に関してはしっかりと対処出来ているということになります。

しかし死亡以外の場合、病気や災害などといった問題は常に発生する可能性がありますが、そういった問題には死亡保険では対処することは出来ないのです。

死亡以外の事由が発生したとしても、生活に困窮しないように確かな備えをしておきたいと考えるのが一般的でしょう。

このような場合には特約をつけることによって、死亡保険にしか加入していない場合であったとしても、特約の内容によりますが、あらゆる危険に備えることが出来るのです。

特約は一つの保険だけでは補えない部分を付け加え、そして幅広い危険に対処するために存在しているので、使いこなすことが出来ればとても便利なものとなります。

生命保険に特約をつける前にやるべき3つのこと

ここまで特約とは何なのかについてお話してきましたが、特約の内容だけを見ると、そこまで難しくないことが分かっていただけたのではないでしょうか。

ただし、安易に特約をつけてしまう前に、まずはいくつか確認しておくべきことがあるのです。

以下では、そんな確認しておきたい部分について解説します。

その1:特約ではなくまず加入している生命保険を見直す

特約はつける分だけ保障を手厚くすることが出来るのですが、保険で最も重要なのは特約が充実しているかどうかではなく加入しようとしている保険の基本的な部分の保障がしっかりしているかどうかです。

死亡保障額が十分ではないから、特約をつけて保障額をさらに増やしたいと考えている場合には、そもそも加入しようとしている保険が間違っている可能性があります。

保障額は商品によってかなりばらつきがあるため、数多くの商品を比較することで、特約をつける必要がない商品を見つけることが出来る場合もあるのです。

ですから、特約をつけることを検討するのも必要ですが、まずは一度その保険以外にも良い保険がないかどうかを調べてみることも大切なことです。

その2:特約の部分を別の保険で補うことが出来ないかをチェック

また、特約をつけるのであればその特約に関する部分を別の保険で補うという考え方もあります。

例えば定期保険特約をつけるのであれば定期保険を、がん特約をつけるのであればがん保険といった風に、特約で補うことが可能な部分を専門の保険に加入することで特約をつけないという選択肢もあるのです。

こうすることのメリットとしては、特約をつけないため、それぞれどのような保険に加入しているのかが分かりやすくなることが挙げられます。

ただし、複数の保険に加入すると、特約をつけた時よりも支払う保険料が増えてしまいますので、お金に余裕がある場合やそれぞれ専門の保険で対処したいと考える場合には複数の保険に加入するメリットは大きいです。

保険料を出来る限り節約したい場合には、自分が本当にどのような保障を求めているのかをしっかりと見極める必要があります。

その3:特約に詳しい人に相談する

特約をつけるのはやはり難しく、一人で全てを考えて決めることは出来ないと思う人がいても全く不思議ではありません。

そういう場合には特約をつけないという選択肢もありますが、特約をつけることによって、よりその保険が役に立つようになる可能性も秘めています。

それゆえ、もしも一人では十分に決めることが出来ない、あるいは不安だと思う人は保険の専門家に、特約についていろいろと質問してみましょう。

専門家であればより詳しい情報を提供してくれるため、その特約が役に立つかどうかが分かる事から、相談することはメリットであると考えます。

特約を選ぶ時に事前に知っておきたい4つの知識とは

特約にはたくさんの種類があり、多くの人が特約をつけるかどうか迷ってしまうと思います。

ここでは、特約を選ぶときに知っておきたいことを解説します。

その1:特約の内容を正確に理解する

まず当たり前のことですが、特約をつける場合にはその内容を正確に理解しておく必要性が高いと思われます。

検討している特約はどういう時に利用出来るのか、また利用出来ない条件などはあるか、など、その特約をつけることによってどのような保障が得られるのかを自分で熟知しておかなければ、その特約を利用することが出来なくなってしまうかもしれません。

このような事態を回避するためには、やはり自分がつけようとしている特約の内容はしっかり把握しておくべきなのです。

その2:特約が本当に必要かどうか検討する

次に考えるべきは、検討している特約が本当に必要かどうかでしょう。

主契約だけで十分な保障を得られている場合には、特約をつける分だけ保険料が上乗せされてしまうことになり、その支払う分だけ損をしているということになります。

主契約だけでは補えない部分を補強するために特約を利用するのであれば問題がないのですが、ついつい安心が欲しくなってしまい過剰なぐらいに特約をつけてしまうこともあり得るのです。

そのため、検討している特約が本当に必要なのか、あるいは今加入している保険にその特約と似たような内容がないかなど注意深く確認しておくべきなのです。

その3:特約を付けた後の保険料を支払えるのか確認する

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時折見落としがちなのですが、特約をつけることによって支払う保険料が増えることは絶対に忘れるべきではありません。

一つ一つの特約はそこまでたくさんの保険料が必要なわけではありませんが、それでも複数の特約をつけていけばトータルとしてかなりの金額になってしまいます。

保険料を支払うことが出来ないと保障を得ることが出来ないため、その特約の分の保険料が高くなってしまっても支払いを続けることが出来るかどうか、またその支払う分だけの価値があるのかどうかは特約を選ぶときにしっかりと調べておくようにしましょう。

その4:特約をつけなくても公的な制度に頼れないか調べる

最後に確認しておきたいのが、日本の公的制度についてです。

日本では、保険に加入せずとも良いぐらいに公的制度は揃っています。

医療費に関して言えば、3割負担の国民皆保険制度や、高額な医療費を支払った場合に払い戻しされる高額療養費制度などといった制度があったり、死亡した場合などに関しても遺族年金もあるのです。

特約をつけてしまう前に、まずは上述した制度が利用出来るのかどうかを考えることによって、不要な特約をつけてしまう可能性を低くすることが出来るようになります。

どんな特約があるの?死亡保障、病気や入院に関する特約など

それでは、特約にはどのような種類があるのでしょうか。

ここでは、主な特約を紹介していきたいと思います。

死亡保障に関する特約

最初に紹介するのは、死亡に関する保障が得られる特約についてです。

よくある特約としては以下のようなものが挙げられます。

  • 定期保険特約…定期保険の特徴を備えている
  • 収入保障特約…年金として保険金を一定期間の間受け取ることが可能
  • 生存給付金特約…規定の期間生存している場合に給付金をもらうことが可能

残された人が生活に困らないようにするための保障が数多く用意されています。

病気や入院に関する特約

次に紹介するのは、病気や通院と言ったいわゆる医療に関する特約についてご紹介いたします。

主な特約としましては、以下のような特約があります。

  • 疾病入院特約…特定の病気で入院した時に給付金がもらえる
  • がんに関する特約…がんに罹患してしまい、入院や治療などが必要になった場合に給付金を受け取ることが出来る
  • 特定疾病給付金特約など…特定の疾病に罹患した時に給付金を受けることが出来るようになる
  • 先進医療特約…先進医療を受けた時に給付金がもらえる
  • 女性疾病特約…女性特有の疾病で入院などをしたときに給付金がもらえる

その他の特約

最後に紹介するのは、上述した特約とは少し違った性格を持つ特約です。

余命6ヶ月以内と判断された場合に限り、生きていても保険金を受け取ることが出来るリビングニーズ特約というのがあるのですが、この特約は基本無料でつけることが出来る特約です。

この特約をつけることによって発生するデメリットというのは全く存在しないため、もしも加入しようとしている保険にリビングニーズ特約があるならば出来る限り加入をお勧めします。

実際に役に立つ特約はあるの?必要な特約とそうでもない特約

さて、ここまで特約についての基本的な事項について確認してきましたが、実際に特約というのはどれぐらい有効なのでしょうか。

特約にはたくさんの種類があるため、その中にもやはり便利なものや役に立つものがある反面、ほとんど必要性がない特約も存在しています。

以下では、良く目にする特約について基本的なことを解説しながら、その特約が必要なのかどうかについて考えてみたいと思います。

定期保険特約

定期保険特約というのは、定期保険の特性を持った特約です。

定期保険は一定の期間だけ保障を受けることが出来るものなのですが、ここでは終身保険に定期保険特約をつける場合のことを考えてみます。

終身保険は保険料を支払うことで一生涯の保障を得ることが出来る生命保険の代表的な商品の一つです。

終身保険は一生涯の保障を得られる代わりに、死亡した時の保険金はそれほど大きなものではありませんし、仮に大きくしようとした場合にはそれ相応の保険料を支払う必要が出てくるため、その支払いもかなり厳しいものになってしまいます。

このような場合に活用するのが定期保険特約です。

終身保険だけでは足りない保障額を、定期保険特約をつけることによって終身保険の保障額をあげることなく安価に補えます。

これは特約が主契約の足りない部分を補っており、特約を最も効率よく活用している代表的な例であると思います。

ただし、この特約をつけるうえで注意しておかなければならないのは、定期保険特約は一定の期間しか保障を得ることが出来ないという部分です。

この定められた期間を過ぎてしまったとき、また改めて定期保険特約をつけようとすると、その時に支払う保険料は年を取った分だけ高額になってしまいますので、定期保険特約一定の期間主契約だけでは保障額が足りないという場合にはつける意味のある特約です。

しかし、あえて特約としてつけなくても、現在では非常に多くの安価かつ手厚い保障の定期保険も存在していることから、あえて特約でつける必要はそこまでないと思います。

先進医療特約

近年注目を浴びている特約に、先進医療特約があります。

先進医療について簡単に説明しますと、高度な医療技術を用いた治療であり、厳密に言えば、保険診療(健康保険適応の治療方法)と自由診療(健康保険外の医療費が全額自己負担の治療方法)を足した治療行為の事を指しています。

覚えておくべきは、先進医療の医療技術費は非常にお金がかかるということです。

先進医療は健康保険の対象外である自由診療の部分があるために、この治療を受ける場合その治療費(自由診療分)はすべて自己負担となってしまいます。

先進医療は現在色々なものが行われていますが、がんに関する治療が最もお金のかかる治療となっています。

先進治療

がんに対する治療として陽子線治療や重粒子線治療というものがあるのですが、医療機関によって値段に幅はありますが約280万円以上とかなり高額な治療費となっており、これはそう簡単に支払うことの出来るような金額ではありません。

それゆえ先進医療は個人で負担しようと思うと非常に大変なのですが、それを保険でカバー出来るようになっている商品の一つが、ここで解説する先進医療特約なのです。

この特約をつけていれば、先進医療を受けた時でも保険金によって高額な治療費を賄うことが出来るようになり、高度な治療を受けるという選択肢の幅を広げるだけではなく、高額な治療費を支払うことによる生活の困窮を招くことを防ぐことも出来ます。

以上の理由から、この特約はかなりつける価値がある特約なのですが、注意するべき点もあります。

注意
誰もが生きていると病気になる可能性があり治療を受けることはあると思いますが、そこに必ず先進医療が必要というわけではありません。

また先進医療で最もお金が必要なのはがんに関する治療です。

それ以外の治療も高額は高額なのですが、とにかくがんに対する治療費が突出して高いことから、将来がんに罹患する可能性を考えるのであれば是非検討したい特約です。

がん治療以外にも、白内障の手術(多焦点レンズを用いた水晶体再建術)は、保険会社が支払う、先進医療特約の給付金で多い治療行為の1つです。

がん治療と聞くと、イメージが湧かないと思いますが、白内障の手術と聞くと意外に身近な気がしませんか?

また、がん保険と医療保険の両方にこの「先進医療特約」は存在しますが、対象になる先進医療が異なるので、加入する際は注意をしてください。

通院特約

一般的な医療保険の場合であれば入院している時に給付金が出る場合が多く、通院する場合には給付金は基本的に発生しないのですが、この特約をつけていれば治療のために通院する場合でも給付金をもらうことが出来るようになるのです。

近年は入院日数が目に見えて減っており、通院することによって治療を行う場合が多いことから、入院に関する特約をつけるよりも、通院によって給付金をもらうことが出来るようになるこの特約をつけた方が得する部分が多いかと思われます。

しかしながら、通院特約をつける必要性があるかと言われると微妙なところがあるのです。

確かにこの特約は便利ですが、病気によってどれぐらい長い間通院が必要なるかが異なります。

がんであれば長期にわたる通院が考えられるため、付けておいて損をすることはありませんが、それ以外の一般的な病気であった場合にはそれほど長期間の通院が必要な場合は稀でしょう。

また、通院特約の給付対象の多くは退院後の通院や、入院前後の通院に限るとなっています。

これは、入院ありきの特約と言えるのです。

そのため、通院特約は特約保険料と給付金を受け取る確率を考えて、尚且つ健康保険を活用する事で、経済的な負担はそこまで大きくないのではと言う事が考えられるので、加入をする必要性は感じられません。

三大疾病特約

次に紹介するのは、三大疾病特約(商品によっては特定疾病保障など名称が異なる場合あり)と称されているものです。

三大疾病というのは、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の3つの病気のことを指しており、三大疾病は日本人の死因のトップスリーとなっております。

また、これらの病気は非常に長期間の治療が必要となる場合が多いことを考えると、この特約をつけることには意味があると思います。

がんに関する特約

医療保険に特約をつける場合、多くの方が悩む特約は、がんに関する特約ではないでしょうか。

がんは多くの人が罹患する可能性があるため、決して他人事ではありません。

また、一度罹患してしまうと治療期間は長くなり、治療費も高額になる可能性があります。

多額の治療費が必要なことを考えれば、がんに関する特約でその治療費を賄うことが出来るのであれば、この特約の意味があると考えられる事から、準備する価値はあるかもしれません。

しかし、がんに備える方法としては医療保険にがんの特約をつける方法とは別に、がんを専門にしている保険、いわゆる「がん保険」があります。

どちらが良いのかは断言できませんが、私の意見としてはがんに備えることに主軸を置くのであれば、医療保険の特約で備えるのではなく、がん保険に加入した方が良いと思います。

理由としては、がんに対する備えとして、がん保険の方がはるかに保障内容が良いからです。

これからもがんに対して新しい治療が出てくることを考えると、がんに関してはより保障が手厚い方が治療費の支払いに困ることが少なくなるためメリットがあります。

さらに、がんは他の病気と比較してとても治療に時間がかかる病気であるため、より多くの治療費が必要になる場合が多いです。

がんに備えておきたいのであれば、やはり特約よりもがん保険でしっかりと備えておく方ががんに対しては効果的であると思います。

健康祝金特約

健康祝金特約というのは、この特約をつけた状態で現在加入している保険を利用しなかった場合お金が戻ってくるという特約です。

お金が戻ってくるのはメリットではあるのですが、特約をつける分保険料の支払いが増えてしまうため、もしも保険を利用してしまった場合にはその支払った分はすべて無駄になってしまいます。

そういうことを考えると、この保険料の上乗せ分を貯金、あるいは投資したりする方がより効率的にお金を使うことが出来るため、この健康祝金特約をつける必要性は全くないと言えます。

まとめ:特約をつけるデメリットはずばりこれ!

特約には多くの種類があり、あらゆることに備えようと思えば出来てしまうため、多くの特約をつけたいと思ってしまうでしょう。

しかしながら、特約をつけることはいくつかのデメリットも生じます。

ここでは押さえておくべきデメリットを解説します。

保険が複雑になる

医療保険 貯金に回す

特約をつければつけるだけ、その分自分の加入している保険の保障は手厚くなるのですが、個人的にはあまりそれは良いとは思えません。

なぜかといえば、保障が手厚くなる分だけ加入している保障内容が複雑化してしまうからです。

保険に加入するのであれば、私は自分で自分の加入している保険の保障内容すべてを説明出来るぐらいに単純なものがよいと考えています。

なぜならば、自分が加入している保険のことを理解していれば、どのような場合に保障を受けられるのかが分かり、不要な特約をつけたり無駄な保険料を支払わずにすむようになるからです。

近年では保障内容が非常にシンプルな商品もたくさんあり、そのような商品であれば保障内容を理解することはそれほど困難ではありませんし、そういう商品は特約が少ない傾向にあります。

特約をつけると1つの保険でありとあらゆることに対処出来るようになりますが、保障内容が複雑化してしまい、結果的に損をすることになりかねません。

それゆえ私は、特約を少なくし自分の理解出来る範囲の保険に加入するべきであると考えています。

支払う保険料が高くなる

これはすでに上述していますが、特約はつける分だけ保障が手厚くなる代わりに支払う保険料が増えてしまいます。

特約をつける分だけ安心を買うことは出来ますが、その分のメリットを享受出来るのかどうかというのは特約の内容や、人によって異なってきます。

それゆえ、特約をつける場合には損をする可能性があるということも忘れてはならない知識です。